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JSPSプログラム「AI-Smart」発足~高エネルギー物理学分野の国際協力を推進~

「AI-Smart」は、日本学術振興会(JSPS)が2023年4月に採択したCore-to-Coreプログラムです。 Core-to-Coreプログラムとは、平成24年度より日本学術振興会が実施している研究拠点形成事業です。 高エネルギー加速器研究機構(KEK)がホストとなり、高エネルギー物理学分野におけるAI-Smartアプリケーションの国際共同研究コンソーシアムを形成します。このプログラムでは、加速器制御、検出器開発、トリガー(興味ある事象を選別し、データを記録する許可を出すシステム)とビッグデータ取得、データ解析の4つの分野で「スマート化」を促進することを目指しています。

 

9月25日~26日に、素粒子原子核研究所(素核研)および量子場計測システム国際拠点(QUP)の研究者が主体となって、キックオフ・ワークショップが開かれました。日本、スイス、米国、ドイツから52名の研究者が参加し、欧州合同原子核研究機関(CERN)で行われているATLAS実験、KEKのSuperKEKB(スーパーケックビー)加速器を使ったBelle II実験を始め、素粒子実験におけるAI活用、スマート化について話し合いました。トリガー・加速器制御のテーマではより活発な議論が行われました。2日目には、Belle II測定器やSuperKEKB加速器などの実験施設を見学しました。

世話人の一人である素核研中浜優(なかはま ゆう)准教授は、今後の展望として「力を合わせてスマート化を進め、『AIスマート』国際研究交流拠点をKEKに構築していきます」と述べました。

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