理論センターの郡和範 准教授が第25回(2020年)日本物理学会論文賞を受賞 -近傍超新星残骸モデルにより宇宙線中の反粒子の過剰問題を解く理論を提唱-
理論センターの郡和範 准教授が第25回(2020年)日本物理学会論文賞を受賞しました。受賞論文のタイトルは「Can we explain AMS-02 antiproton and positron excesses simultaneously by nearby supernovae without pulsars or dark matter?(和訳: 超新星残骸モデルはAMS-02衛星観測による宇宙線反陽子と陽電子の過剰問題をダークマター説やパルサー説に頼らずに解決できるだろうか?)」で、 太陽系近傍の未発見の超新星残骸からやってくる宇宙線中の反陽子(注1)と陽子のフラックス(単位時間、単位面積あたりのエネルギー量)の組成比、陽電子(注1)と電子のフラックスの組成比を、理論的に説明しています。本論文は今回の5件の受賞グループの中で、唯一の素粒子・原子核・宇宙物理・宇宙線分野からの受賞です。
続きを読む