活動報告

2022年5月の活動報告 : ハドロングループ

ハドロングループが2022年5月の活動報告を行いました。ハドロングループは、東海J-PARC(大強度陽子加速器施設)のハドロン実験施設で研究を行っている一次陽子ビームグループ、K1.8グループ、KL崩壊グループ、high-pグループ、COMET実験グループを統合して発足した新しいグループです。ハドロン実験施設では、J-PARCのメインリング(MR)加速器からの大強度陽子ビームを用いて、ストレンジクォークを含むハイパー核の分光分析、中性K中間子の稀な崩壊の探索、複数のクォークからなるハドロンの質量スペクトルの研究、ミューオンが電子に直接転換する現象の探索など原子核素粒子物理学の多様な実験を行っています。

今回の報告では、MR加速器が昨年夏から一年間シャットダウンするのにあわせてハドロン実験施設で進めている様々な保守作業や実験装置の建設について紹介しています。今回は特に、2020年に運用を開始した新たな一次陽子ビームライン(Bライン)に注目しています。従来は、一次ビームライン(Aライン)で加速器からの陽子ビームを金標的に照射し、そこから生成した二次粒子(主にK中間子)を用いて原子核素粒子実験を行なってきました。今回、このラインの上流部に分岐電磁石を設置することで、Aラインには影響を与えずにBラインを同時に運用することが可能となりました。

そのBラインを利用して、原子核中でのベクター中間子の質量分布を測定する実験を行っています。今回の報告では、2020年と2021年に収集したパイロットデータを解析した結果がいくつか紹介されています。

詳しくはこちらをどうぞ。

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