活動報告

2023年2月の活動報告 : ミューオン・中性子グループグループ

ミューオン・中性子グループは、ミューオンと中性子を用いて素粒子標準理論を超える物理現象を探る実験的な研究を推進しています。現在は、東海キャンパスの J-PARC におけるミューオンの異常磁気能率(g-2)・電気双極子モーメント(EDM)測定を行う「ミューオン g-2/EDM」実験、 カナダ・TRIUMF 研究所における超冷中性子を用いた中性子電気双極子モーメント探索実験 TUCAN を行っています。

「ミューオン g-2/EDM」実験に関しては、J-PARC MLF Hラインのビーム調整を行い、H1実験エリアに置いて想定通りのビーム強度とプロファイルが得られていることを確認したこと、S2実験エリアでは室温のミューオニウムを生成しレーザーイオン化するミューオン冷却の実証試験のデータ 収集を行ったこと、またそれに続く加速試験の準備を進めたこと、更に、関連した2本の論文を出版したことを報告しました。

つくばキャンパスの入射器棟においては低エネルギー電子ビームを用いた3次元らせん入射の実証試験を継続し、電子ビームをパルスキッカーによって蓄積地場内に蓄積することに成功したことを報告しました。

施設整備関係では、予算が措置されればすぐに外構工事に工事を始める準備を整えたことを報告しました。

TUCAN実験に関しては、2023年1月5日から7日にかけて TRUMFにおいて、3年ぶりとなる対面でのコラボレーションミーティングが行われ、現在KEKで開発中の熱交換器や、J-PARCで行われたUCN ガイド評価試験などの結果を報告したことが報告されました。

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