アトラス日本グループ、Nature誌に陽子・陽子非弾性散乱断面積の測定結果を発表

 

本日公開されるNature誌の電子ジャーナルNature Communicationsに、アトラス実験の陽子・陽子非弾性散乱断面積の結果が、発表されました。

陽子・陽子衝突の断面積(散乱確率)は、素粒子物理学の基本的な物理量です。また、地球に飛来する高エネルギーの宇宙線と大気との反応や、将来のより高いエネルギー加速器での衝突頻度を見積もる上でも重要な量です。今回の論文は、CERNに建設されたLHC加速器でのアトラス実験による、2010年3月31日のわずか数時間のデータから得られた衝突エネルギー7TeVでの陽子・陽子衝突の断面積測定の結果です。この結果は、陽子・陽子衝突反応としては、LHC以前のデータと比べてほぼ100倍近い衝突エネルギーでの測定です。

詳細はアトラス日本グループのHP(http://atlas.kek.jp/index.html)に掲載されておりますのでURL (http://atlas.kek.jp/sub/documents/2011/sigma-inel-20110906.pdf)をご参照下さい。

<補足説明>

※アトラス日本グループ
アトラス日本グループは、38か国178機関の国際共同実験であるアトラス実験に参加する日本の研究者グループのことです。現在の参加メンバーは、高エネルギー加速器研究機構、筑波大学、東京大学、東京工業大学、首都大学東京、早稲田大学、信州大学、名古屋大学、京都大学、京都教育大学、大阪大学、神戸大学、岡山大学、広島工業大学、長崎総合科学大学の以上15研究機関に所属する研究者と学生です。

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