ILCベースライン技術レビュー会議、KEKで開催

 

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1月19日(木)、20日(金)の2日間、KEK4号館セミナーホールで「国際リニアコライダー国際共同設計チーム ベースライン技術レビュー」が開催されました。国際共同設計チームのディレクターであるバリー・バリッシュ氏をはじめ、4カ国から44名の研究者が集まりました。

国際リニアコライダーは、次世代の直線衝突型加速器。世界の研究者が国際共同研究によってその実現にむけて研究開発を行っており、本年末に「技術設計書」を発行する予定になっています。この報告書は、ILCの設計に必要とされる技術要件から、加速器建設に関わる条件まで網羅するもので、プロジェクト提案の技術基盤となる重要な文書となります。

「ベースライン技術レビュー」は、同報告書完成に向けて課題となる技術項目を再検討することを目的とした会議で、今回で3回目となります。今回の会議では、粒子ビームを加速するための超伝導加速空洞および高周波(RF)システムや、加速空洞を格納するクライオモジュールの連結方法など、主線形加速器システムと超伝導RFシステムに関連する技術について深く議論され、技術設計書にむけた基本方針が固まりました。

会議に先立ち、1月17日(火)、18日(水)の2日間にわたり、バリッシュ氏、山田作衛氏等8名の海外、国内のILCの代表的研究者が国内の建設候補地2カ所を視察しました。これら一連のレビュー会議の結果は、技術設計書に反映される予定です。

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