インドで開催の加速器技術・応用スクールに講師を派遣

 

1月30日(月)〜2月3日(金)の5日間にわたり、インド工科大学ボンベイ校(IIT: インド、ムンバイ市)において「加速器技術・応用スクール(The School for Accelerator Technology and Applications)が開催されました。このスクールには、KEKから派遣した7名を含む加速器科学の一線で働く世界の研究者が講師として参加し、インドの学生と若手研究者に最先端科学の現状を伝えました。

今回のスクールは、最新の研究開発に関する話題を紹介して、インドの若手研究者の加速器科学への興味を醸成することを目的に、Raghava Varma教授の主導でインド工科大学ボンベイ校が主催、インド国際リニアコライダーワーキンググループと応用マイクロ波電子工学学会(SAMEER)の協力で開催されたもの。

加速器科学に興味を持つ、インド国内の自然科学や工学を学ぶ学部生と修正課程および博士課程の大学院生を対象に実施したスクールには、約100名が参加したほか、多くの学生がインターネットを通じて聴講しました。

インドでは現在、加速器関連の様々な活動が活発に行われており、KEKをキャンパスとする総合研究大学院大学(総研大)加速器科学専攻の卒業生の多くが活躍しています。今回のスクールの運営委員の一人であるTanuja Dixit氏(SAMEER)も総研大の卒業生です。Dixit氏は「インドの学生は非常に熱心に加速器科学を勉強しています。これからのインドの加速器科学を牽引して行く人材になってくれると信じています」と述べました。また、同じく総研大卒業生で運営委員を務めたAbhay Deshpande氏は「総研大時代の担当教官とインドで再会し、一緒に働くことが出来て感無量です。今後も様々な活動で協力していきたいと考えています」と今後の共同研究に意欲を見せました。

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