第16回大強度陽子加速器における原子核素粒子共同利用実験審査委員会を開催

 

1月9日(水)から11日(金)の3日間、東海村のいばらき量子ビーム研究センター(IQBRC)において、海外からの7名を含む13名の委員(外部委員は11名)を迎えて、第16回J-PARC共同利用実験課題審査委員会が開催されました。委員会に先立ち、9日の午前中には委員によるJ-PARC見学が行われました。

この委員会は、大強度陽子加速器施設(J-PARC)のメインリング加速器を主に用いて行う原子核・素粒子物理の大学共同利用実験への募集に対して申請された実験課題の採否の審査、および研究計画の進め方に関する重要事項への助言を行います。委員長はKEK素粒子原子核研究所の幅淳二教授が務めています。

山内正則KEK素粒子原子核研究所長の挨拶で始まったこの委員会では、加速器の運転状況と今後の見通し、実施されている共同利用実験の進捗状況(T2Kニュートリノ振動実験、ハドロンホールのK1.8ビームラインでの原子核ハドロン実験、KLビームラインでのK中間子崩壊実験など)、準備中の実験のR&Dの現状などが報告されました。今回は委員会が東海で開催され、オープンセッションにはJ-PARCでいま実験を行っている研究者が多数参加しました。

今回の委員会では、高運動量ビームラインを用いる新しい実験の提案と、継続審査となっている二つの課題についての発表も行われました。委員会はこれらの報告に対する助言と提案に対する審査を行います。その結果は議事録としてまとめられて近く公開されます。


委員会を進行する幅淳二KEK素粒子原子核研究所 教授


ニュートリノ実験施設のターゲットステーションを見学する委員

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