IHEP-KEK定例所長級会合 開催

 

2月4日(月)、中国科学院高能物理研究所(IHEP)(中国・北京)にて、IHEP-KEK定例所長級会合が開催されました。

本会合は、両研究機関の所長レベルのコミュニケーションの場として、過去10年以上にわたり定期的に開催されているもので、IHEPからは王贻芳(高能物理研究所 所長)、陈和生 高能物理研究所 前所長、KEKからは鈴木厚人 機構長、岡田安弘 理事、山内正則 素粒子原子核研究所長、山田和芳 物質構造科学研究所長らが参加。今回は主に双方で行われている研究活動及び将来計画に関する情報交換、意見交換を行いました。

IHEPからは大亜湾(Daya Bay)ニュートリノ実験、北京電子陽電子衝突型加速器II(BEPCII)、中国核破砕中性子源(CSNS)、大型高高度空気シャワー観測施設(LHAASO)といった様々なプロジェクトについて推進状況の報告があり、今後のKEKとの更なる研究協力への期待が寄せられました。

KEKからは次期将来計画の概略を紹介したほか、SuperKEKB・Belle II、つくば・東海両キャンパスにおける物質構造科学、加速器開発等について研究の進捗を報告。さらに、それぞれの分野におけるIHEPとの協力状況について報告を行い、多くの研究協力が順調に進んでいることが確認されました。

また、さらなる推進分野として、Belle II、測定器開発、中国核破砕中性子源(CSNS)、ERL、ILCといった分野について意見交換を行い、今後の高エネルギー加速器科学において、両研究所間の協力はアジアにおける中核となるものであり、非常に重要であるという見解が共有されました。

次回の定例会合は2014年の春から初夏頃に開催される予定です。

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