アジア加速器・測定器フォーラム「AFAD 2013」開催

 

2月25日(月)、26日(火)の二日間、ロシア・ノボシビルスクのBINPブドカー原子物理学研究所において、アジア加速器・測定器フォーラム「AFAD 2013」が開催されました。AFADは、加速器及び加速器関連技術、検出器の研究開発、またそれらの応用分野におけるアジア地域内での連携と協力のさらなる発展を目指し、2011年に発足したフォーラムです。今年はロシアや日本をはじめとする10の国と地域から、研究者や企業関係者110名が参加しました。

期間中は、本フォーラムを構成する6つのワーキンググループ(放射光科学、ハドロン(中性子)科学、測定器研究開発、医療および産業応用、先端加速器、ネットワーク・コンピューティング)より、計47の研究発表が行われた後、各分野のまとめが報告されました。


KEK素粒子原子核研究所の幅氏

参加したKEK素粒子原子核研究所の幅淳二教授は、今回のフォーラムについて、
「各国で加速器、加速器技術、放射線の活用を進める機運が高まっているが、今回の主催国ロシアでも関連開発企業を支援する組織や、ホスト機関内に技術センター(RTC)が設立されるなど、産業利用に向けたシステムづくりが急ピッチで進行しているという報告があり衝撃的だった。このように、各国の持ち回りで開催することで、国際会議の講演などでは窺い知れないそれぞれの国・地域の状況が毎回フォーカスされるところがAFADの価値ともいえる。今後は、前回から組織しつつある各カテゴリーの常任委員会(Standing Convener Committee)が一年を通して交流を行うための中核として機能するよう努めたい。」
と話していました。


アジア地域全体から多くの研究者が集まりました。写真提供:BINP

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