アジアサイエンスキャンプ2013を開催
#トピックス8月25日(日)~30日(金)、つくば国際会議場において、科学技術振興機構(JST)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)の共催により、「アジアサイエンスキャンプ2013」を開催しました。
アジアサイエンスキャンプは、小柴昌俊博士(2002年ノーベル物理学賞)とYuan T. Lee博士(1986年ノーベル化学賞)の提唱により始められたもので、世界トップレベルの科学者による講義や、科学者との直接のディスカッションや対話を通して、アジアの才能ある若者を啓発し、アジアの次世代を担う若い世代の国際的な交友関係を促進することを目的としています。
2007年に台北で始まった同キャンプは、2008年バリ、2009年つくば、2010年ムンバイ、2011年大田(テジョン)、2012年エルサレムでの開催を経て、今回が第7回目の開催となります。
今回のキャンプは、アジアの23の国と地域から、高校2年生から大学2年生までの198名の学生が集まりました。日本国内からは、高校生25名、大学生8名が参加しました。講師には、江崎玲於奈博士(1973年ノーベル物理学賞)、小林誠博士(2008年ノーベル物理学賞)、小谷元子博士(東北大学原子分子材料科学高等研究機構 機構長)、Yuan T. Lee博士、村山斉博士(東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長)、根岸英一博士(2010年ノーベル化学賞)、Ada E. Yonath博士(2009年ノーベル化学賞)をお迎えしました。
7名の講師陣(上段左から、江崎、小林、小谷、Lee各博士。下段左から、村山、根岸、Yonath各博士。)
キャンプの前半で、学生たちは、7名の講師による講義を受け、関心のある分野の講師とのディスカッションセッションに参加。科学分野のトップで活躍する講師から、専門の知識はもちろん、科学に携わる姿勢や意識など、他では得られないメッセージに触れました。また、学生の側からも、質疑応答の時間内に収まらないほどの熱心な質問が講師に投げかけられていました。
キャンプの後半で、学生たちは5~6人のチームに分かれて、講義や講師とのディスカッションで得た内容を基にポスターを作成。今回は、「手書き」による作成を旨としたこともあり、手作り感のある独創的なポスターが出来上がり、最終日のポスター発表では、それぞれのチームが熱心に説明をしていました。
期間中には、日本の文化(折り紙や書道、よさこい踊り)に触れる機会や、KEKをはじめつくばの研究所を訪問するツアーも用意されました。
アジアサイエンスキャンプ2013は、様々なプログラムを通じて、学生たちの科学への関心や才能を刺激し、アジアの国々の若者同士の交友関係を築くことができました。次回2014年は、シンガポールにて開催されます。
講義を聴く参加者
プログラム中での実験の様子
クラスでのディスカッション
ポスターを作成する参加者
ポスター発表
日本文化体験(書道)
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2012.9.20 トピックス
アジアサイエンスキャンプ2012、イスラエルで開催
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