高エネルギー加速器セミナー OHO'13開催

 

2013年9月24日

7月23日(火)から7月26日(金)までの4日間、「高エネルギー加速器セミナー OHO'13」がKEKつくばキャンパスの3号館で開催されました。同セミナーは若手研究者の育成や、企業の研究者の加速器科学への理解を深めることを目的として、1984年以来毎年開催されているものです。

大学や企業などからの約80名の聴講生を集めて行われた今年のセミナーのタイトルは「X線自由電子レーザー ~ SACLA」で、2012年から利用運転を開始している理化学研究所のSACLAを取り上げました。XFELはこれまでもセミナー参加者から取り上げて欲しいテーマとして希望が寄せられていたものであり、一昨年から放射光化学研究センターと高輝度光科学研究センターの協力のもとに準備が進められました。

4日間のセミナーは20コマの講義と1コマの特別講義、さらにKEKB加速器の見学とで構成されました。まずXFELがもたらす新しい科学やそこで要求されるビーム品質などのXFEL概論とレーザー発振の理論が解説されました。続いてアンジュレーターや電子銃、加速管や高周波源、高周波制御などの各構成要素技術の講義、さらにビーム光学とバンチ圧縮、ビーム診断の原理と実際、光ビームラインの光学系とその診断方法、安定に発振するためのアライメント技術やノイズ対策などが基礎から丁寧に解説されました。これらのセミナー全体を通じて参加者同士の活発な質疑応答が行われました。特別講義では電気通信大学の米田仁紀教授が量子光学現象とその将来について講演をしました。

本講義で使われたテキストは以下のリンクよりご覧いただけます。

関連サイト

高エネルギー加速器セミナーOHO'13
OHO'13 テキスト

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