KEKキャラバン、8月は神奈川と奈良に派遣

 

KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣しています。8月は神奈川と奈良で実施しました。


藤沢市教育委員会での霧箱観察の様子

8月6日(火)、藤沢市教育委員会(神奈川県藤沢市)で、藤沢市内の小中学校の教員17名を対象に、「原子・電子・素粒子」などをテーマにした講演と霧箱観察を実施しました。

講演はKEKの紹介からスタート。続いて、藤沢市立本町小学校で実施(リンク→KEKキャラバン7月の実施報告記事)された出前授業を紹介し、その分析を行いました。その後、霧箱観察を実施し、全員が放射線の飛跡の観察に成功しました。最後に、加速器を用いた研究の展開と、実生活への応用器についても解説しました。

アンケートでは、「素粒子についての研究が宇宙の解明にもつながっていることが興味深いし、生徒にも伝えたいところです。」、「加速器が本当に身近でタミフルなどの薬の設計など知らない興味深い話が聞けて良かった」などの感想がありました。


奈良県立山辺高等学校で講演する佐藤康太郎 名誉教授

8月8日(木)、奈良県立山辺高等学校(奈良県奈良市)において、「宇宙の始まり ビックバンと加速器」と題する講演を実施し、生徒や教員など約20名が聴講しました。

講演では、ビックバン後の宇宙の晴れ上がり以降について、どのような理論、実験、測定の結果として、なにがわかってきたのかについて説明しました。また、膨張宇宙、ビッグバン、暗黒物質、加速膨張宇宙、宇宙の成分がどんなものなのかを解説しました。

アンケートでは、「ビッグバンや暗黒物質のことが何となく分かった」、「宇宙はまだまだ分からないことが多くて今まで以上に興味がわいた」などの感想がありました。

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