KEKキャラバン、9月は広島と兵庫に派遣

 

KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣しています。9月は広島と兵庫で実施しました。


広島大学附属高等学校で講演する橋本省二 教授

9月17日(火)、広島大学附属高等学校(広島県広島市)で、1年生177名を対象に、「宇宙はどこまでつづいているの?」をテーマにした講演を実施しました。

講演では、宇宙の果てはどこにあるのかという疑問を出発点に、ビッグバンやその素粒子とのかかわりについて説明しました。また、KEKで行われている実験やヒッグス粒子の発見などについての解説も行いました。

アンケートでは、「宇宙ってあんなに広いけどすごく小さな素粒子から出来ていると知り、すごいなと思った」、「ダークマターという言葉が印象に残った」などの感想がありました。


播磨高原東中学校で講演する幸田章宏 研究機関講師

9月30日(月)、播磨高原広域事務組合立播磨高原東中学校(兵庫県たつの市)において、「量子ビームで超伝導を研究する」と題する講演を実施し、1~3年生53名が聴講しました。

講演は、KEKの概要からスタートしました。超伝導とはどのようなものかについて説明し、南極上空を周回する高高度気球による日米共同宇宙線観測実験(BESS-Polar)で使われていた超伝導がどんなものだったかを解説しました。また、超伝導をミュオンビームを用いて研究することや真空ポンプを使った演示実験も実施しました。

講演後のアンケートでは、「『超伝導』の意味を改めて、理解ができた。ずっと、電気が流れることだとは思いませんでした」、「木星の磁場は、ある物質と磁力があればできると聞いたが、他の考え方がある事を知ったので、こんな考えもあるのかと思った」などの感想がありました。

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