試験中の加速器構成機器用電源ケーブルの一部焼損について

 

2013年12月22日

2013年12月22日午前8時48分ごろ、電子陽電子入射器棟1階のクライストロンギャラリーにおいて、単体試験中であった加速器構成機器(開発中の陽電子収束コイル)の電源が、異常時に働くインターロックにより自動停止するとともに、当該機器に電流を供給するケーブルの終端部分から発火している様子が監視カメラ映像で認められたため、関係者が機器の停止を確認の上、水で濡らしたウェスで午前8時50分までに火を消し止めました。当該機器に電流を供給するケーブル10本のうち6本においておよそ20cmが焼損しました。関係者にけがはありませんでした。

火災発生現場は放射線管理区域内ですが、放射性同位元素の使用は無く、放射線発生装置がある地下加速器室とは隔壁で隔てられており、放射性物質の漏えいや放射線障害等人員及び環境への影響はありません。地下加速器室の電子陽電子入射器は、この火災の発生後直ちに停止しており、本機構の放射線モニターの測定値は平常通りで、異常は認められておりません。

関係の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

高エネルギー加速器研究機構

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