2015年IHEP-KEK定例所長級会合 開催

 

2015年12月14日

11月27日(金)、中国科学院高能物理研究所(IHEP)(中国・北京)にて、IHEP-KEK定例所長級会合が開催されました。

本会合は、両研究機関の所長レベルのコミュニケーションの場として、過去10年以上にわたり定期的に開催されているもので、IHEPからは王贻芳 所長、KEKからは山内正則 機構長、岡田安弘 理事らが参加。今回は主に双方で行われている研究活動及び将来計画に関する情報交換、意見交換を行いました。

IHEPからは江門地下ニュートリノ実験(JUNO)、北京電子陽電子衝突型加速器II(BEPCII)、中国核破砕中性子源(CSNS)、大型高高度空気シャワー観測施設(LHAASO)、北京同歩輻射施設(BSRF)での放射光実験といった様々なプロジェクトについて推進状況の報告があり、今後のKEKとの更なる研究協力への期待が寄せられました。

KEKからはBelle II、COMET、T2K等の素粒子原子核分野の国際共同実験のほか、つくば・東海両キャンパスにおける物質構造科学、加速器開発等について研究の進捗を報告。さらに、それぞれの分野におけるIHEPとの協力状況について報告を行い、多くの研究協力が順調に進んでいることが確認されました。

また、現在進められているBelle II、COMET、中性子実験等の研究に加えて、将来の大型プロジェクトであるILCや電子・陽電子衝突型円形加速器(CEPC)の推進においても両国の一層の協力を進めるべきであるという見解が共有されました。

次回の定例会合は2017年の春頃に開催される予定です。

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