第56回KEKコンサートを開催しました

 

7月25日(月)、KEKコンサートが高エネルギー加速器研究機構 KEK小林ホールで開催されました。第56回となる今回はKEK内外から約140名が来場し、二十代の東京藝術大学出身者5名(ソプラノ中山美紀、メゾソプラノ松浦 恵、テノール宮下大器、バリトン青木海斗、ピアノ谷本喜基の各氏)から成る音楽家グループ「上野ムジークゾリステン」の声楽アンサンブルを楽しみました。

第1部は、成田為三「浜辺の歌」、山田耕筰「待ちぼうけ」、中山晋平「ゴンドラの唄」などおなじみの日本の名曲のほか、日本が世界に誇る前衛的な作曲家武満徹の5曲を取り上げました。

第2部は、シューマンやチャイコフスキーの歌曲やモーツァルト作曲「フィガロの結婚」、ヴェルディ作曲「リゴレット」など外国の有名なオペラ曲で構成され、ピアノの谷本氏が、一般にはあまりなじみのない曲の背景について時折ユーモアを交えながらわかりやすく説明して、会場の雰囲気を盛り上げました。

最後は全員でアンコールのヨハン・シュトラウス「こうもり」より「シャンパンの歌」を力強く歌い上げ、来場者が若いソリストたちの声量ある歌声を間近で聴くことができた、感動的な夕べとなりました。

KEKでは、年に数回、 内外で活躍されている演奏家をお招きして音楽コンサートを開催しています。これは従来から職員や来訪研究者の文化福祉活動の一つとして行われてきたものをシリーズ化したもので、 平成15年度からは地域の方々との交流促進のため、KEKコンサートとして入場無料で公開しています。 バロックから現代までのクラシック音楽に加え、邦楽やラテン音楽など多様なジャンルにわたり、 レクチャー型コンサートを含んだ、知的で自由なスタイルのコンサートシリーズです。

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