奈良教育大学と連携し、京都でKEKキャラバンによる授業を実施

 

KEKでは2011年にスタートした、出前授業プログラム「KEKキャラバン」により、これまで、全国330件以上に講師を派遣してきました。KEKは国立大学法人 奈良教育大学と包括連携協定を結んでおります。特に、小学生向けのKEKキャラバンの実施にあたっては、教材作成から実演にいたるまで、理数教育研究センターの協力を得ています。

7月23日(土)~25日(月)、浄土宗 常念寺(京都府京都市)において、せいか自然観察倶楽部が主催する「お寺でサイエンスNow!」が開催されました。KEKでは、23日(土)に、素粒子紙芝居と劇の実演、ならびに霧箱観察実験教室の講師を派遣し、小学3年生~6年生27名が参加しました。本キャラバンは、奈良教育大学理数教育研究センターの協力により実施されました。

最初に、ガリレオやニュートンを紹介。「実験する」ということがどんなことなのか解説しました。続いて、人形紙芝居と劇「そりゅうし村のゆかいななかまたち」を上演。いろいろなものが3種類の粒でできていることを説明しました。また、将来の加速器、国際リニアコライダー(ILC)を紹介。ILCができるとよりたくさんの粒に出会えるかもしれないと解説しました。続いて、霧箱観察を実施。小さな素粒子を観測する原理について説明しました。最後に、粒同士が衝突した後に現れる粒が、その時々によって異なることを劇を使って実演。加速器を使うとその粒の存在を調べたり、性質を理解したりできることを解説しました。


ボールを使って実験する藤本順平講師


素粒子の衝突を劇で解説


霧箱観察の様子

実施後のアンケートでは、「自分の体がつぶでできているのがふしぎだなとおもいました」、「実験がふしぎで楽しかった」などの感想が寄せられました。

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