駐日インド大使がKEKを訪問、インドビームライン第二期開始を祝う

 

12月19日、スジャン・チノイ(H.E. Mr. Sujan R. Chinoy)駐日インド大使及びプルニマ・ルパル(Dr. Purnima Rupal)駐日インド大使館科学技術参事官が、放射光科学研究施設(フォトン・ファクトリー)に設置されたインドビームライン運営委員会の開催に合わせて、高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪問されました。

チノイ大使らは、KEKの山内正則機構長、野村昌治理事、岡田安弘理事らと会談され、インドビームライン運営委員会出席のため来日中の5名のインド側研究者も同席しました。 会談では、まずインドビームラインの活動状況が報告されました。 インドビームラインは、KEKとインド科学技術庁(DST)の間で2008年に締結した覚書に基づき、DSTの資金貢献により、設置されました。昨年の覚書の更新により、2016年から2020年まで、第二期として更に5年間協力を続けることが合意されています。

インドビームラインにて

他にも、KEKはインドの研究機関との間で様々な研究協力を行っており、Belle/Belle II実験に対するインド研究者グループの貢献や、インドで建設中のDelhi Light Sourceに関する協力、若手研究者に対するスクール開催などについて紹介がなされました。 さらに、その後、インドビームラインと建設中のBelle II測定器などを実際に見学されました。

見学を終えて、チノイ大使は「インドビームラインが第二期に入り、研究活動が順調に進んでいることにお祝いを申し上げる。また、その他の分野においても日本とインドが相互に協力している現場を拝見できて大変興味深かった。科学技術は両国の発展に非常に重要なものであり、今後も良好な協力関係が続くよう大使館としても協力したい」と述べられました。

チノイ大使(中央)、ルパル参事官(左から5人目)と、KEK及びインドビームライン関係者
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