第58回KEKコンサートを開催しました

 

2月23日(木)、「ピアノ五重奏~室内楽の愉しみ~ブラームス/ピアノ五重奏曲 他~」と題し、多彩な経歴を持つ5名の女性演奏家をお迎えして第58回KEKコンサートを研究本館小林ホールで開催しました。

演奏曲目は、モーツァルトのディヴェルティメント ヘ長調 Kv.138、バツェヴィチのピアノ五重奏曲第1番、休憩をはさんでブラームスのピアノ五重奏曲 へ短調 op.34。ピアノ五重奏曲とは西洋音楽における室内楽曲の形態のひとつで、ピアノと弦楽四重奏の編成によることが多く、今回のコンサートもピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロの構成でした。

モーツァルトやブラームスは一般にも広く知られていますが、バツェヴィチの曲は日本ではあまり演奏されたことがありません。彼女は20世紀半ばに活躍したポーランドの女性作曲家・ヴァイオリニストで、出演者の1人がポーランド在住であることがこの度の選曲に関係し、演奏に先立ち、バツェヴィチの生涯についての説明および気候が日本より寒くて鼻の中が凍る日があることや、夫婦共働きが基本の社会で保育園制度が充実していること、1日4回食事をするというポーランド人の日常生活の紹介なども行われました。

また、2名の演奏者がつくば市在住で地元とのパイプが太いこともあり、当日は240名を超える来場者があり、ほぼ満席となりました。職員と地域住民の方々に対する文化活動の一環として始まったKEKコンサートですが、その効果が充分に発揮されたと言えるでしょう。


演奏風景

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