J-PARCセンターとスウェーデンの実験施設が覚書を結びました

 


覚書文書を手交するJ-PARCセンターの齊藤直人センター長(左)と、ESSカウンシルチェアマンのラース・ボリエソン教授

J-PARCセンターは、スウェーデンのルンド市に建設中の中性子実験施設(European Spallation Source、ESS)と、研究協力に関する覚書(Memorandum of Cooperation 、MoC)を取り交わし、7月9日、その交換式がスウェーデンのストックホルムにあるスウェーデン首相官邸で行われました。交換式は、同国のステファン・ロヴェーン(Stefan Löfven)首相と、訪欧中の安倍晋三首相との共同記者会見の冒頭で行われ、両首相の見守る中、覚書文書は、J-PARCセンターの齊藤直人センター長と、ESSカウンシルチェアマンのラース・ボリエソン(Lars Börjesson)教授の間で手交されました。

ESSは、J-PARCと同様、加速器で作り出されたパルス中性子ビームを使い、物質の構造や運動を調べる研究を推進するための実験施設で、J-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)と技術協力や研究協力を進めています。今回のMoCは、すでに結ばれている研究協定に関する覚書の延長線上にあるもので、両機関の今後の研究協力推進の基盤となり、大型研究施設の国際協力の成功例のシンボルになりうるものとしても期待されます。

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