並木中学校の生徒が職場体験

 

茨城県つくば市にある桜並木学園並木中学校の中学生4名が7月26日(水)、職場体験でKEKを訪れました。生徒は加速器施設の加古永治教授、阪井寛志准教授、許斐太郎助教の指導を受け、超伝導高周波加速空洞を組み立てるクリーンルームのクリーン度の測定を行いました。

超伝導高周波加速空洞は、次世代の素粒子実験用加速器である国際リニアコライダーの中核となる加速装置です。空洞内は、高いエネルギーの状態を保つため真空状態にしますが、内部に微粒子が入ると、微粒子から放出される電子がそのエネルギーを奪ってしまいます。そこで、微粒子が空洞内に入らないようにクリーンルーム内で空洞の組み立て作業を行います。


クリーンルーム内の微粒子数を測定する生徒たち

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超伝導リニアック試験施設(STF)の見学の様子

生徒は、超伝導高周波加速空洞とクリーンルームについての講義を受けた後に、実際にクリーンウエアを着てクリーンルーム内に存在する微粒子の測定を行いました。クリーンルーム内の各場所で測定された微粒子数を表にまとめることで、空洞組立で注意すべき点を学びました。また、超伝導リニアック試験施設(STF)の見学を行いました。


体験終了後、生徒から「本などで知っていたことも、改めて専門家の方々から聞くことで、なぜそうなっているのかなどより詳しく知ることができました。クリーンルームはとても清潔に保たれていてすごいと思いました。4人で協力してたくさん調べることができました。とてもおもしろかったです」との感想が寄せられました。

※ 職場体験とは
文部科学省が推進する学習活動。生徒が直接働く人と接することで、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指す。

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