アジアの高校生約150人が来訪しました

 

パキスタン、スリランカ、中国から来た高校生約150人が、7月19日、KEKつくばキャンパスを来訪し、加速器施設を見学しながら研究者と交流しました。科学技術振興機構(JST)が主催する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」の一環です。

さくらサイエンスプランは、優秀なアジア地域の青少年が短期に日本を訪問し、日本の大学・研究機関や企業と連携しながら人材育成をすることで、アジア地域と日本の科学技術の発展に貢献することを目的としています。アジア地域の35の国と地域が対象です。


小林誠KEK特別栄誉教授による講義

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講義後、多くの質問が寄せられました

同日は、高橋将太・特別技術専門職員によるKEKの概要についての説明の後、ノーベル物理学賞受賞者の小林誠・特別栄誉教授の講義を聞きました。講義には、つくば市内の高校生約40人も参加しました。小林氏は、自身の研究内容の物質と反物質についてや、素粒子物理学の発展の歴史などについて英語で説明。参加者は、熱心に聞き入り、多くの生徒が質問をしていました。


放射光科学研究施設(PF)で説明を受けるさくらサイエンスの生徒


Belle II測定器の見学


計算科学センターでの説明


KEKコミュニケーションプラザの見学

その後、一行は4つのグループに分かれて、物質や生命の構造を明らかにする研究を行う放射光科学研究施設(PF)、アップグレード作業中のBelle II測定器、スーパーコンピュータのある計算科学センター、宇宙から降り注ぐ宇宙線の観察もできる常設展示「コミュニケーションプラザ」を、研究者の説明を聞きながら見学しました。


講義後の集合写真

参加者からは、「加速器が幅広い分野で応用されていることを知り、興味深かった」「自国の科学技術の発展のためにも、日本の方との交流を続けていきたい」などの感想が寄せられました。

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