アメリカ・ブルックヘブン国立研究所執行部がKEKを訪問

 

物理や生体医学、エネルギーなどの研究を行うアメリカのブルックヘブン国立研究所(BNL)のバーント・ミューラー原子核素粒子物理担当研究所長とデヴィッド・リッサウアー同副所長が4月18日、KEKつくばキャンパスを訪問しました。BNLは、RHICという重イオン衝突型加速器を有し、KEKがホストする国際共同実験 Belle II実験に米国の主要グループとして参加しています。また、今春本格稼働したSuperKEKB加速器の衝突点付近の磁石にもBNLの技術が活用されています。

はじめに岡田安弘理事がKEKの研究概要について説明し、続いて徳宿克夫・素粒子原子核研究所所長がSuperKEKBプロジェクトやニュートリノ実験など最新の研究の状況について報告しました。ミューラー所長は、これまでにKEKと共同研究を行ってきたことに加え「今後加速器の計測技術などほかの技術分野でもさらに協力していきたい」と話していました。

ミューラー所長らはその後、加速器研究施設の赤井和憲教授と飛山真理教授、素核研の宇野彰二副所長、後田裕教授、Belle II実験のスポークスパーソンであるハワイ大学教授のトム・ブラウダー氏と、今後の研究協力計画などについて協議しました。会議後、Belle II測定器、SuperKEKB加速器の中央制御室、STF、ERLを視察。最後に、山内正則機構長、岡田理事、徳宿所長と会談しました。

KEKとBNLは、2008年に国立シンクロトロン光源プロジェクトII(NSLS-II)に関する覚書を結び、2009年には外部ユーザーを受け入れる際の指針に関する協定を結んでおり、今後も協力関係を深めていく予定です。

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