「SuperKEKBプロジェクト初衝突記念式」を開催しました
#トピックス #共通基盤 #加速器 #素核研KEKがホストし25の国と地域から750人以上が参加している国際実験「SuperKEKBプロジェクト」での電子と陽電子の初衝突を祝う「SuperKEKBプロジェクト初衝突記念式」が6月26日、KEKの小林ホールで開かれました。プロジェクトに参加する研究者、世界各国の研究機関の代表者など約350人が参加し、実験の開始を祝い、新たな物理法則の発見に期待を寄せました。
SuperKEKBは、2008年に小林誠・益川敏英両氏のノーベル物理学賞受賞に貢献したKEK B加速器の40倍の性能向上を目指すもので、測定器もBelle測定器からBelle II測定器に高度化されました。加速器は今年3月に本格稼働し、4月に初衝突が観測されました。
式典では、はじめに山内正則機構長が、世界の素粒子物理研究の現状やプロジェクトに期待される成果について説明し、「研究者の皆さんに敬意を表し、一緒にこの日を祝えることをうれしく思います」と挨拶。続いて、SuperKEKB代表者の赤井和憲教授とBelle II実験代表者のThomas Browder氏がそれぞれ、プロジェクトの概要を説明しました。
その後、文部科学省研究振興局長の磯谷桂介氏、アメリカ・フェルミ国立加速器研究所所長のNigel Lockyer氏、ドイツ電子シンクロトロン研究所素粒子・宇宙物理学担当所長Joachim Mnich氏、科学ジャーナリストの高橋真理子氏が祝辞を述べました。また、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長の村山斉氏、名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構名誉機構長の益川敏英氏から寄せられたビデオメッセージが紹介されました。
最後に、KEK特別栄誉教授の小林誠氏と磯谷氏、山内氏がだるまの目入れを行いました。プロジェクトの開始の際に行った2011年の記念式で片方の目入れを行っただるまに、もう一方の目入れを行ったもので、実験の開始を祝うとともにプロジェクトの成功を祈願しました。
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