電子陽電子入射器棟・加速管組立室における火災について
#プレスリリース4月3日21時44分、本機構つくばキャンパスの電子陽電子入射器棟加速管組立室(放射線一般管理区域)において火災報知器が発報し、消防車の出動を要請する事象が発生しました。 原因はマイクロ波装置の開発に用いられてきたパルス電源装置が焼損したためです。
この度の事象による、人的な被害および放射性物質の漏えいはありません。 皆様にご心配をおかけしたことを深くお詫びいたします。
1. 経緯
21時44分 | 火災報知器が発報、加速器第五研究系の研究者2名が発報場所の加速管組立室に向かったところ煙を確認 |
---|---|
21時52分 | 安全確認のために加速器のビームを停止 |
23時15分ごろ | 公設消防と本機構つくばキャンパスの放射線取扱主任者が現場に入り、放射線や熱などの危険がないことを確認。放射性同位元素等への延焼のおそれがないことから、搬入シャッター等を開放して自然に排煙。 |
25時30分 | 公設消防が鎮火を確認 |
2. 発生前の状況
19時ごろの見回りでは異常は発見されておらず、遠隔で21時30分ごろパルス電源装置の異常停止を確認した。
3. 火災発生場所と原因
加速管の性能試験にはマイクロ波が必要で、そのためのパルス電源装置に何らかの不具合が生じて発煙したものと思われる。出火原因は現在調査中。
4. 加速器実験への影響
電子陽電子入射器棟の加速器はSuperKEKB衝突型加速器やフォトンファクトリーに電子や陽電子のビームを供給しているが、加速管組立室における研究は、この加速器と完全に独立している。 今回の火災が実験に与える影響は現在調査中。 安全が確認され次第、実験を再開する予定。
詳しくは プレスリリース をご参照ください。
-
カテゴリで探す
-
研究所・施設で探す
-
イベントを探す
-
過去のニュースルーム