「医用放射線シミュレーションウィーク@つくば 2019」を開催

 

共通基盤研究施設の放射線科学センターと計算科学センターは8月、日本原子力研究開発機構の原子力科学研究所と連携して、放射線輸送計算コードの国際的な共同開発に関する講習会と合同研究会を開きました。

EGS研究会・講習会は4~6日に、PHITS研究会・講習会は5、6日につくばキャンパス内で開催、7日からは会場をつくば国際会議場に移して、7日にはEGS、PHITS、Geant4の3コードの合同研究会「医用放射線シミュレーション研究会」が、8、9日にはGeant4講習会が開催されました。合同研究会では約150名もの参加があり、各コードの開発者間で情報交換が行われました。

つくば国際会議場の様子

KEKの放射線シミュレータ開発は、世界でも最高レベルの寄与をしています。素粒子・原子核物理や原子力工学のために開発された放射線シミュレータは、放射線治療のための加速器技術とともに広く医学分野でも利用されています。治療の高度化のための装置や手法の開発に利用されるだけでなく、実際に患者の治療の現場でも利用されています。医学用途に世界的に広く用いられている放射線シミュレータであるEGS、PHITS、Geant4は、医学用途に世界的に広く用いられており、KEKまたは原子力研究開発機構が中心となり開発が行われています。茨城県は放射線シミュレーション開発の世界の中心地です。

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