TYLスクール・理系女子キャンプ2019を開催しました
#トピックス理系分野への進学を目指す女子高校生らを対象とする「TYLスクール・理系女子キャンプ」が4月3日から2日間、KEKつくばキャンパスで開かれ、全国から30人の女子高校生が参加しました。KEK男女共同参画推進室とTYL日仏素粒子物理学研究所(Toshiko Yuasa Laboratory‐France-Japan Particle Physics Laboratory)の主催、お茶の水女子大学と奈良女子大学の共催で、毎年開催されており、今年で8回目となります。
開校式の後、3人でチームを組み、科学実験の実習としてEgg Dropに挑戦しました。4号館の階段を舞台に、5m、9m、13mの高さから落下させても生卵が割れないよう様々な工夫を凝らし、何度も挑戦しました。この後、女性大学院生とのパネルディスカッションを実施、希望者との懇談も行いました。二日目は、講師3人による講義、2班に分かれて「加速器体感ツアー」として、PF・cERLとATF・STF・BelleⅡ測定器を見学しました。
理系女子キャンプは8回目になりますが、毎回新しい取り組みを追加し面白くなっています。2017年からは、初日のパネルディスカッションの後に懇談を行い、各地域から来た参加者の間で交流できるようになっています。2018年度は多くの講演に実習を取り入れました。2019年度は卵落とし実験で工夫した装置をお互いに鑑賞する時間を設けました。また、液体窒素を使って、試料の色の温度変化を確認する実験も行いました。 参加者は、理系の大学への進学を考えている人がほとんどで、参加者からは、非常に有意義だったとの感想が出ていました。
本イベントは、日仏共同で運営されるバーチャルラボ「Toshiko Yuasa Laboratory」が、理系で活躍する女子を増やすことを目的に運営しています。第一回の理系女子キャンプの立ち上げに関わった、TYL の元ディレクター Perret-Gallix 教授が昨年急死されたことから、今回の理系女子キャンプの前日にKEKで記念シンポジウムが行われ、これに合わせて来日された夫人のMonique Werlenさんが、卵落としの審査に参加されました。
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