ICFA、ILCに関する声明を発表

 

2月22日(土)、国際将来加速器委員会(ICFA)は、日本のILCに対する関心表明に対する対応を発表し、ILCの実現を奨励しました。

KEKでは、今回の声明に基づき、国際コミュニティとともにILC実現にむけて邁進する所存です。

日本語訳

ILCプロジェクトに関するICFAステートメント

2020年02月22日

  ICFAは、2020年2月20日に米国スタンフォードのSLAC国立加速器研究所で開催されたICFAの会議で、文部科学省研究振興局審議官の増子宏氏、及びILC議員連盟の議長を務める河村建夫氏からの報告に力づけられた。

これらの報告に基づいて:

  • ● ICFAは、ヒッグスファクトリーに関する国際的なコンセンサスを再確認し、日本にILCがタイムリーに建設されることを望む。
  • ● ICFAは、ILCの国際協力活動を促進するための、日本、米国、欧州諸国間の政府間での意見交換が行われていることを評価しており、これを歓迎している。
  • ● ICFAは、ILC研究所の設立および日本でのILCの建設に先立って準備段階が必要であることに注意する。
  • ● ICFAは、準備段階への移行を促進するための国際推進チームの設立を推奨する。
    •  ◯ 国際推進チームはKEKがホストすべきであり、そのリーダーはICFAの支援のもと選出される。
    •  ◯ チームは、技術、組織、およびガバナンスに関する課題を含む、ILC建設準備段階の計画を策定する。また、準備段階で必要となる活動とリソースを明らかにすることも任務である。計画策定プロセスには、関心を持つ研究所及びコミュニティが関与すべきだろう。
    •  ◯ ICFAは、これらの推進活動がおおよそ1年で完了すると見込んでいる。その時点で、日本が準備段階へ進むとの意思表示を行い、国際パートナーも同意すれば、準備段階を開始することが可能になるだろう。
  • ●日本に建設するILCの実現に向けて進展があったことを受けて、ICFAは、ILCに関心を持つ、高エネルギー物理学コミュニティの研究者、研究所、および国家に対し、ILC設立の成功を目指すこれらの準備活動を支援、かつ参加することを奨励する。

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