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場の量子論という素粒子物理学を記述する道具を使い、ヒッグス粒子と電弱対称性の破れに関する研究や初期宇宙の相転移、ブラックホールの情報喪失問題、宇宙項問題、弦理論から導かれる時空の非可換性など幅広いテーマで研究を行ってきました。これらのテーマと研究のアプローチの根底にあるのは、素粒子物理学の様々な未解決な問題を解くためのヒントは、量子場の真空構造とそのダイナミクスを理解することにあるという信念です。私の研究の出発点は物性物理学であり、それ以来、素粒子物理学と物性物理学の境界領域に興味をもって研究を進めてきました。

これからはQUPのシニア研究者として、上記の研究に加えて、最新の量子情報や量子センサーの発展を生かして、素粒子物理学の未開拓な領域へ向けた実験提案にも力を入れていきたいと考えています。

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