NEWS
Topics
2022.12.27
QUP発足1周年シンポジウム「QUPosium2022」を開催しました。
2022年12月13日~ 15日の3日間にわたり、つくば国際会議場(EPOCHAL TSUKUBA)にて、QUP発足1周年を記念したシンポジウム「QUPosium2022」および記念式典が開催されました。新型コロナウイルス感染症対策のため、参加人数を会場定員の半数に抑え、同時に講演をZoom配信しました。本シンポジウムでは、QUPが研究・開発している新しい「眼」をテーマに、理論から実験まで、測定器の開発から実験・観測での使用と他分野への応用、そしてよりよい研究方法を探るシステモロジーに至るまで、新しい眼に関する多数の国内外の研究者からの講演が行われました。
1日目は、「新しい眼で見る素粒子物理学」をテーマに進められました。理論・実験に関する基調講演と、未知の素粒子やダークマターの探索について講演が行われ、新しい発見につながる新しい眼について活発な議論が交わされました。
2日目の午前は、「新しい眼で見る宇宙」をテーマに、理論・実験に関する基調講演と、赤外線で高分解能観測を始めたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と、宇宙マイクロ波背景放射で誕生直後の宇宙を観測するLiteBIRD将来計画の2つの人工衛星に関する講演が行われました。
午後は、QUPの設立を記念した式典が行われました。まず、QUPの羽澄昌史拠点長から、QUPのビジョンとこれまでの実績についての講演がありました。続いて、QUPの研究者からこれまでの研究成果について講演がありました。その後、森晃憲文部科学省研究振興局長、宇川彰世界トップレベル拠点形成推進センター長を含む多くの方々から励ましの言葉を頂きました。式典に続き、14件のポスター発表が行われました。
3日目は、午前中に「新しい眼の応用」について、午後には新しい「眼」を効率的に開発するための「システモロジー」に関連した講演が行われました。その後、量子場による計測器の発展がもたらす脳の働きの研究などを議論し、人類自身を知るために新しい計測器の開発が大きな役割を果たす可能性を示しました。
「素晴らしい講演に感謝します。シンポジウムで得られた示唆をQUPでの研究にうまく取り込んで活動して行きたいと思います。来年のQUPosium2023でまたお会いしましょう」と、羽澄拠点長は最後に振り返りました。
公開発表のスライドとポスターは下記ウェブページで見ることができます。
(関連URL)
QUPosim2022
https://conference-indico.kek.jp/event/187/