NEWS

Topics

2024.5.10


ニコニコ超会議2024に参加しました

2024年4月27日~28日に行われた「ニコニコ超会議2024」に、高エネルギー加速器研究機構(KEK)が「超KEK」と題してブース出展しました。量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP)は、27日に、ブース内の企画・超KEK生放送と超KEK体験コーナーで研究活動を紹介しました。

超KEK生放送では、飯塚英男主任研究員が「超狭い間隔に働く力,カシミールフォース」のタイトルで、研究について話しました。カシミールフォースは、2つの物体を1/1000mm以下という非常に狭い間隔まで近づけると、物体同士が互いに引き合うように働く力です。一方、二つの物体に温度差がある場合は、反発力にもなります。飯塚主任研究員は、カシミール力を上手くコントロールし、摩擦のないベアリングの開発や、基礎物理学分野で未知の力の発見に使いたいと語りました。カシミールフォースについては、こちらの動画でも詳しく紹介しています。


超KEK体験コーナーでは、「偏光板」超実験と題し、偏光を利用した工作を行いました。偏光板に挟むと、透明なはずのセロテープに色がついて見えます。しかも回転させると色が変わります。この様子から、偏光の不思議さを体験してもらいました。さらに、QUPが開発しているCMBの偏光観察のための検出器について話しました。

超実験で使用した偏光板


ブースの他の企画も大変盛況で、多くの方に足を運んでいただきました。


関連リンク
高エネルギー加速器研究機構 「超KEK特設サイト」
https://www2.kek.jp/outreach/chokaigi2024/

偏光板の工作の作り方
ニコニコ超会議2024_QUP偏光板工作(配布物).pdf

© 2021 International Center for Quantum-field Measurement Systems for Studies of the Universe and Particles