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2026.1.7
「Q-RadSemi2026」を開催いたします
2026年1月22日(木)から23日(金)にかけて、量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP)が主催するWorkshop「Q-RadSemi2026」を、つくば国際会議場にて開催いたします。参加登録の受付を行なっております。
素粒子・原子核実験の分野では、加速器施設で日常的に荷電粒子や中性子を扱うため、放射線に強いLSI が不可欠であり、とりわけ衝突点近傍に配置されるピクセル検出器用 ASIC を中心に、耐放射線電子回路や半導体センサーに関する研究と技術が長年にわたり蓄積されてきました。加速器の強度が上がるにつれて耐放射線性能に対する要求も高度化し、これに対応するための多様な研究が進められています。また、衛星・宇宙機開発の分野においても、厳しい宇宙線環境に耐える部品・デバイスの選定や評価が進められ、豊富な知見が蓄積されています。さらに、飛翔機会が増加する現在では、高価なradiation-hard 部品に全面的に依存せず、汎用部品(COTS)を活用しながら必要な耐放射線性を確保
し、同時に開発コストを抑える技術を確立することが喫緊の課題となりつつあります。
今日では、宇宙の無重力環境での半導体製造の可能性や、軌道上で大規模データ処理を行うための宇宙データセンターや月面インフラの構築といった新しい応用領域も真剣に議論されており、宇宙環境が半導体技術にもたらすインパクトはこれまで以上に広がりを見せています。そのため、大学・研究機関・企業において宇宙実利用に向けた研究開発が広がりつつあります。
このような耐放射線デバイスに関する知識体系は、半導体材料やデバイス物性を中心に研究を進める理学・工学系の研究者と素粒子・原子核実験の研究者との間で十分に共有されているとはいえません。そこで KEK QUP では、既存の半導体センサー研究会とは異なるアプローチとして、宇宙分野への新規参画を目指す半導体研究者と、素粒子・原子核・宇宙実験の経験を持つ研究者を結びつけ、実質的な議論を行う場として本「耐放射線半導体に関する研究会」を企画しました。
本研究会では、加速器を用いたSingle-Event Effectsの研究から耐放射線半導体材料、デバイス物性、回路設計、センサー技術、そして部品選定やシステム設計に至るまで、多様な視点を持つ研究者・技術者が議論を深めることで、分野横断的な知識の共有と連携を促進することを目指しています。このような取り組みにより、軌道上・月・火星など多様な宇宙環境に適応できる高信頼半導体デバイスの創出が期待されるとともに、その成果が地上における高信頼部品の開発や社会実装にも波及すると考えています。また、宇宙環境での新たな活動をめざす方々にとっての一助となることも目的の一つとしています。
「Q-RadSemi2026」Webページ
https://conference-indico.kek.jp/event/360/overview
・参加登録締切:2026年1月14日(水)