来訪研究員として滞在している中国からの留学生Jiaqi Tianさん（南京航空航天大学）がストレンジネス核物理に関するスクール“SNP School 2025”（2025年12月1日～5日，大阪大学）にて、Hashimoto prize, ANPhA 1st prize and SNP School incentive prizeという学生賞を受賞しました。TianさんはControlled Neural Networkという深層学習の方法を用いて、Λハイパー核の構造を理論的に調べています。今回受賞対象となった口頭発表のタイトルは“Cluster breaking and reconfiguration in the _Λ¹²B Hypernucleus”です。（指導教員：土手 昭伸 講師）ホウ素原子核（¹¹B）の励起状態には、クラスター構造というユニークな構造が現れます。今回クラスター構造の壊れの効果まで取り入れた計算によって、TianさんはΛハイパー核（_Λ¹²B）の構造が基底状態から励起状態まで丁寧に調べました。_Λ¹²Bでは励起エネルギーに応じて、核子とは異なる粒子Λハイペロンの配置が変化しクラスターの種類が変化することを今回新たに示しました。今後のTianさんの活躍に期待します。