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放射光実験を体験、サマーチャレンジ秋の実習

物構研トピックス
2013年11月12日

11月9日(土)、10日(日)、今夏行われたサマーチャレンジの学生らが再び集まり、フォトンファクトリーにて放射光を用いたビーム実習が行われました。

サマーチャレンジは、大学3年生を主な対象として基礎科学を担う若手の育成を目的に行っているサマースクールで、今年は8月16日から24日まで「素粒子・原子核コース」と「物質・生命コース」に分かれて実施されました。 夏期は加速器が運転停止しているため、ビームを使用しない演習を行いましたが、より実際の研究に近い体験をするため、「物質・生命コース」では加速器の運転している秋に量子ビームを用いた実習を行っています。

実習の様子。左上から順に、
M01:夏に作製したタンパクの結晶にX線を当てて立体構造を見ます。
M03:ニッケル、マンガンの薄膜を原子1層ずつ19層まで積み上げ、スピンの様子を調べます。
M04:高圧をかけて、水の相転移する様子をX線回折で観察し、分子の配列変化を見ます。
M05:X線CTを使って3次元のX線画像を作ります。
M06:気体に放射光を照射して、電離過程で生じるイオンを検出します。波長を変えると生じるイオンがどう変わるか?
※M02ミュオンスピン回転の実験は物質・生命科学実験施設(MLF/J-PARC)停止中のため、秋の演習はM05を行いました。

およそ2か月ぶりに顔を合わせた学生たちは、目を輝かせながら実習に取り組んでいました。最初は、機器のスイッチ一つにも慎重に触れていましたが、すぐに操作になれ、実験をしていきます。基本的な操作を習得した後は、 狙いのデータを取るにはどうしたら良いかも自分たちで考えながら試行錯誤。そして、夏の演習で行った解析方法を使ってデータを解析していきます。夏の実習と合わせて、試料作製からデータ取得、解析と一通り経験したことになります。 参加した学生の一人は「これで終わってしまうのが寂しい。また研究発表会とかで集まりたい。」と述べていました。この実習をもって、学生たちの長い長い夏も、閉幕しました。


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