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小林正起氏、第19回日本放射光学会奨励賞を受賞

物構研トピックス
2015年1月15日

物質構造科学研究所・放射光科学第一研究系、特任助教の小林正起氏が第19回日本放射光学会奨励賞を受賞し、2015年1月10〜12日に立命館大学びわこ・くさつキャンパスで開催された第28回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウムで表彰式ならびに受賞講演が行われました。この賞は、日本放射光学会員である35歳未満の若手研究者を対象に、放射光科学に関する優れた研究成果に対して授与されるものです。

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受賞講演を行なう小林正起氏

受賞対象となった研究は「超高分解能軟X線発光分光を用いた磁性半導体の電子構造解析」です。小林氏は、SPring-8の東大アウトステーションBL07LSUにおいて、軟X線発光分光器HORNETの開発に従事しました。この装置は、軟X線の比較的低いエネルギー領域で世界最高のエネルギー分解能を達成しています。さらに、固体だけでなく溶液試料にも対応しており、国内外の多くのユーザーを集める装置となっています。また、小林氏は、この装置を用い、磁性半導体ガリウムマンガンヒ素((Ga, Mn)As)のマンガンの電子状態に着目した研究を行い、この物質系の磁性発現機構を明らかにしました。このように世界最先端の装置開発と、それを用いた研究成果の両方が高く評価され、今回の受賞となりました。

現在小林氏は、物質構造科学研究所の組頭広志教授のもとで、フォトンファクトリーBL-2Aの開発に携わっています。このビームラインでは、レーザーMBE法という手法で強相関物質系の薄膜を作製しながら、放射光を用いた光電子分光法でその物性の起源を調べることができます。機能性物質を自在に設計することにより、新しい機能を創成することに挑戦が続いています。

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