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MLFユーザーの 堀 智 氏、第7回日本学術振興会 育志賞を受賞

物構研トピックス
2017年4月 6日
東京工業大学 総合理工学研究科 物質電子化学専攻の堀 智(ほり さとし)氏が、独立行政法人 日本学術振興会の第7回 日本学術振興会 育志賞を受賞しました。この賞は将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的として設けられたものです。

 堀氏の博士課程の研究テーマは「超イオン導電体の新物質創出と次世代エネルギーデバイス開発」で、硫化物を中心に広範囲に渡る新物質の探索を続けています。
 論文 High-power all-solid-state batteries using sulfide superionic conductors "Lithium Superionic Conductor. Nature Energy 1, 16030 (2016) において堀氏は、新しく発見した超イオン伝導体 Li9.54Si1.74P1.44S11.7Cl0.3 の結晶構造を J-PARC 内の粉末中性子回折装置で解明し、三次元骨格構造中の超イオン伝導経路を明らかにしました。これにより、この物質の中でリチウムイオンが上下方向に非常に大きく熱振動することで、リチウムが超イオン伝導に関与していることが分かりました。この超イオン伝導体は高性能な全固体セラミックス電池材料として有用であり、次世代リチウム電池への応用が期待されています。

 授賞式は、2017年3月8日に日本学士院にて行われました。

関連記事:プレスリリース 超イオン伝導体を発見し全固体セラミックス電池を開発 2016.3.22

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