実験・研究公募要項一覧>大型シミュレーション共同利用実験
大型シミュレーション共同利用実験 |
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平成28-29年度高エネルギー加速器研究機構
大型シミュレーション研究公募要項
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本機構のスーパーコンピュータを利用して行う、次の2種類の研究(以下「大型シミュレーション研究」という)
について、研究課題を以下のとおり公募します。 |
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(1) 高エネルギー加速器研究機構の研究に関わる分野の共同研究
(2) 素粒子・原子核物理学及びそれに関連する基礎科学分野の共同利用研究 |
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1. 応募資格 |
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(1)共同研究
共同研究の研究責任者は本機構の研究者であること。
(2)共同利用研究
共同利用の研究責任者は、次のいずれかの条件をみたすこと。国立、公立及び私立大学、国立、公立研究所
等の研究機関の研究者又はこれらに準ずる研究者。あるいは、科学研究費助成事業への申請資格を有する機
関に所属する研究者で、研究成果を無償で社会に還元することを主目的とする研究の場合。 |
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2. 研究対象期間 |
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平成28年10月1日 〜 平成29年9月30日 (※二次募集は 平成29年4月1日 〜 平成29年9月30日) |
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3. 申請方法 |
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(1)研究責任者は以下の書類を作成し、下記宛先へ1部提出してください。
・「高エネルギー加速器研究機構大型シミュレーション研究申請書」 (Word)
・実施計画書(A4縦・横書き、自由様式) (トライアル申請では不要)
申請書の記入に際しては、「大型シミュレーション研究申請書記入上の注意事項」を参照してください。
(2)申請に当たり、研究課題、研究内容等については、新規応募の場合は必ず事前に後述「15」の研究担当
者と打合せをしてください。 |
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4. 申請書提出期限 |
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平成28年7月13日(水)17:00必着(一次募集)
平成29年2月15日(水)17:00必着(二次募集)
但し 、トライアル申請については随時受付
<二次募集の対象>
新しく立ち上がった研究課題およびトライアル申請により採択された研究課題で研究進展に基づく研究課題について二次募集として公募します。
※ 一次募集で採択した課題について計算時間を追加するために応募するものではありません。
※ 二次募集の配分時間は、年間運用時間の最大10%です。
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5. 選考 |
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申請課題は、大型シミュレーション研究審査委員会で審査され、採否及び採択時間が決定されます。
以下に関連する研究テーマについては、平成27-28年度の重点分野として考慮されます。 |
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1. 格子ゲージ理論の大規模シミュレーションとその素粒子現象論への応用
2. 数値シミュレーションを用いたエキゾティックな原子核・ハドロン系の構造研究
3. 大型加速器の研究開発及び運転にかかわる大規模シミュレーション
4. 高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所が有する4つの量子ビーム、すなわち、放射光、中性子、ミュオン、陽電子を用いた実験研究と密接な関係があり、相乗効果の期待される物性シミュレーション研究 |
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なお、審査に当たって、必要に応じて研究責任者に説明を求めることがあります。 |
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6. 審査結果 |
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採否及び採択時間の結果については、機構長から研究責任者に通知します。 |
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7. 利用手続き |
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採択された研究課題の研究責任者及び研究に参加する者(以下「共同研究者」という。)は、本機構の共同利用者支援システムを用いて手続きを行うこととなります。詳細については、採択課題研究責任者に対して別途ご連絡いたします。 |
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8. 利用について |
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システムを安定して運用するため、システム管理者の指示には必ず従って下さい。 緊急時は、事前通告せず対処することになりますので、ご承知おき願います。
実行性能が十分発揮できないジョブについては、プログラムの改善等を求めることがあります。 |
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9. 便宜供与 |
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研究責任者及び共同研究者は、大型シミュレーション研究を推進するために必要とする研究機構の施設、設備及び文献その他資料等を可能な範囲で利用することができます。 |
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10. 宿泊施設 |
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本機構の宿泊施設を可能な範囲で利用することができます。 |
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11. 旅 費 |
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研究責任者及び共同研究者に対して、予算の範囲内で可能な旅費が支給されます。 |
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12. 成果報告 |
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研究責任者は、「研究成果報告書」を機構長に提出してください。今回の公募に対する成果報告の締め切りは平成29年11月15日(水)です。 |
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13. 論文等の提出 |
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研究成果を公表するときは、当該論文、報告書等に本機構の大型シミュレーション研究の成果である旨を明記してください。
(例文)
This work is supported by the Large Scale Simulation Program No.・・・ (FY2016-2017) of High Energy Accelerator Research Organization (KEK).
なお、作成された論文等は平成28-29年度研究成果報告書提出時に機構長に1部送付してください。 |
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14. 知的財産権の帰属 |
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本機構の大型シミュレーション研究により得られた知的財産権の帰属については、「大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構知的財産取扱規程」に基づき、その都度協議することになります。 |
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15. 大型シミュレーション研究担当者 |
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・素粒子原子核研究所に関係する共同研究・共同利用分野
橋本 省二 素粒子原子核研究所 029-864-5397
教授 Email: shoji.hashimoto[at]kek.jp
・物質構造科学研究所に関係する共同研究分野
岩野 薫 物質構造科学研究所 029-864-5593
研究機関講師 Email: kaoru.iwano[at]kek.jp
・加速器研究施設に関係する共同研究分野
大見 和史 加速器研究施設 029-879-6112
教授 Email: ohmi[at]post.kek.jp
・共通基盤研究施設に関係する共同研究分野
松古 栄夫 計算科学センター 029-864-5475
助教 Email: hideo.matsufuru[at]kek.jp
新規に申請する場合には、必ず研究担当者と打ち合わせて下さい。
(メールアドレスは [at]を@に置き直して下さい。) |
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16. 公募に関する問合せ先・申請書提出先 |
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高エネルギー加速器研究機構
研究協力部 研究協力課 共同利用支援室 共同利用係 029-864-5126
電子メールにて、 kyodo1[at]mail.kek.jp ([at]は@に変換)に送付して下さい。 |
システムの概要 |
スーパーコンピュータシステムは、システムAとBの二つの計算サーバから構成されます。
システムAは Hitachi SR16000 モデルM1(56ノード)です。1ノードあたりのピーク性能は980.5GFlopsで、
ノードあたり256GBの主記憶装置を有しています。
システムAのディスク装置として、546TBを備えています。
システムBは IBM Blue Gene/Q(6ラック)です。 1ラックあたりのピーク性能は 209.7TFlops, 16TB メモリ
を備え、 1024のノードから構成されます。
システムBのディスク装置として、645TBを備えています。
プログラミング言語としてFortran90、C言語及びC++言語が使用可能です。またノード間の並列化のためには、
MPIを使ったプログラムが必要です。運用されているジョブグループ(いくつかのジョブクラスをまとめたもの)に
ついて以下に示します。 |
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システムA
ジョブグループ |
ノード数 |
ジョブクラス数 |
制限時間 |
1ノードジョブ(テスト用) |
1 |
1 |
5分 |
1ノードジョブ |
1 |
23 |
30分、2、6、12、24時間 |
4ノードジョブ |
4 |
4 |
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8ノードジョブ |
8 |
2 |
12時間 |
システムB
ジョブグループ |
ノード数 |
ジョブクラス数 |
制限時間 |
32ノードジョブ(テスト用) |
32 |
1 |
10分 |
32ノードジョブ |
32 |
7 |
30分、4、8時間 |
128ノードジョブ |
128 |
10 |
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512ノードジョブ |
512 |
5 |
12時間 |
2048ノードジョブ |
2048 |
1 |
12時間 |
ジョブクラスについて変更することがありますので、ご承知おき願います。ジョブクラス数は申請の状況を鑑みて審査委員会にて調整する予定です。
実行性能を十分発揮できないジョブについては、プログラムの改善等を求めることがあります。
大型シミュレーション研究に関する情報は、http://www2.kek.jp/ohgata-s/ で案内しています。 |
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応募について |
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研究責任者は複数の申請をすることはできません。(重複申請の禁止)
類似の研究課題・研究組織での応募については重複申請とみなされることがありますので、ご注意願います。 |
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研究責任者が他の研究課題の共同研究者等として応募することは可能ですが、役割等について明記することが必要です。また複数の研究課題に共同研究者として参加することは可能ですが、役割等について明記することが必要です。 |
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研究員が応募する場合には、職務との関連に十分注意して下さい。 |
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トライアル申請 |
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本格的なシミュレーションを行うために事前に調査するための申請です。
システムAについては、1ノードジョブで最大1000時間、4ノードジョブで100時間、システムBについては、 32ノードジョブおよび128ノードジョブで最大500時間、512ノードジョブで50時間申請が可能です。年度途中の申請の場合縮減されることがあります。 |
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公募審査のガイドライン |
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大型シミュレーション研究の公募内容の審査にあたっては、学術的な内容及びプログラミング・チューニングに関する評価に加えて、以下のように研究体制に関しても評価の上審査致しますのでご留意下さい。 |
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グループ研究体制についてのガイドライン |
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(A)大型シミュレーション研究に申請される研究計画では、以下の条件が満たされている必要があります。 |
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(1) 申請を行ったグループが主体となって研究を行うこと。 特に研究責任者は、研究の計画、実行
において指導的役割を果たすこと。
(2) 他のコラボレーションとの共同研究の場合には、その共同研究全体の中での、当該申請グループ
の果たす役割と、大型シミュレーション研究の枠内で行う計算の位置付けを明確にすること。
主体性が低いと判断される場合には、採択を見送る場合があります。また、申請内容と著しく異なる状態が認められる場合には、利用の中止及び審査委員会等による事情聴取を含む措置を取る場合があります。 |
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(B)研究者の重複の大きい研究課題を複数出す場合には研究課題の違いを明確にして下さい。 |
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採択時間についてのガイドライン |
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採択時間 については、年間の運転時間を想定して行います。なお、大規模な並列ジョブクラスに関しては、小規模の並列ジョブクラスでの性能の実績を示す必要があります。性能が出るまで保留扱いにすることがあります。 |
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シミュレーションデータ等の取扱いについて |
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平成26年度より、スーパーコンピュータシステム上のデータについては、本機構の「実験データ等の保全に関する基本方針」に基づく管理を行います。データ保全については、各グループの責任で行うことを明確にしています。採択後、データ量に従って「実験データ等管理計画書」、「実験データ等委託計画書」の提出が必要となります。尚、使用できるデータ容量については申請書及び実施計画書に記載して申請を行い、大型シミュレーション研究審査委員会の審査を経て決定されます。(※大型シミュレーション研究では「実験データ」を「研究データ」と読み替えてください。) |
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シミュレーション計画書の提出について |
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採択された場合には、各ジョブクラス別に3ヶ月毎の年間使用予定時間を記入した計画書を提出して頂きます実施計画より著しく遅れるような場合には、採択時間が削減されることもあります。 |
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安全保障輸出管理に係る審査 |
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外国為替及び外国貿易法の非居住者が本システムを利用する場合、安全保障輸出管理に係る審査が必要です。下図の非居住者に該当する研究員は、履歴書(様式自由)を提出してください。 |
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