私のまわりで行われている研究は、加速器の一部のコンポーネント(加速空洞、ビームモニター、マグネットの開発などやビームの安定化)の開発研究や物理現象の解明といったような加速器のほんの一部のみを研究する場合と、加速器システムそのものを総合的に作り上げる場合に分けられると思う。私の場合は前者と後者を合わせたものになっていると思う。私の行っている研究はILCやERLに用いる超伝導加速空胴の高次モード(Higher Order Mode)について詳細に調べ上げ、ビームによって加速空胴へ誘起されるHOM 信号を用いて、空胴とビームとの位置関係の同定およびHOM信号と空胴変形との相関関係の導出し、加速空胴のアライメントへの応用することである。空胴自身の歪みの計測に応用することもできる。