KEKの加速器における研究が日本加速器学会 学会賞、年会賞を受賞

KEKでは、さまざまな加速器において、多種多様な研究活動が行われています。8月に開催された第22回日本加速器学会年会においても、加速器や加速器を構成する機器の開発から加速器を用いた応用研究に至るまで、多くの発表が行われました。年会では第21回(2024年度)加速器学会賞 奨励賞を受賞した鷲見 一路(すみ・かずみち)さん(元名古屋大学・現(株)アイシン)の受賞講演が行われました。「J-PARC ミューオンg−2/EDM 実験のための低エミッタンスミューオンビーム加速に関する研究」の業績によるものです。奨励賞は、主として若手研究者を対象とし、特に主体性、意欲が顕著と認められる、加速器の物理および技術に関する優れた研究に授与される賞です。
また、KEKの加速器に関する複数の研究発表が年会賞を受賞しました。年会賞は、研究活動・研究者生活の初期段階にある学生および若手研究員を奨励する目的で、年会会期中の優れた発表内容に対して授与される賞です。
皆さんの今後の活躍が期待されます。

第21回(2024年度)加速器学会賞 奨励賞
鷲見 一路(すみ・かずみち)元名古屋大学大学院(現(株)アイシン)
「J-PARC ミューオンg−2/EDM 実験のための低エミッタンスミューオンビーム加速に関する研究」

第22回日本加速器学会年会賞
口頭発表部門
中川 鈴彩(なかがわ・りさ)総合研究大学院大学D1(博士前期課程1年相当)
「低エミッタンスミュオンビーム測定のためのチェレンコフ放射型プロファイルモニターの開発」

加藤 臣之輔(かとう・しんのすけ)東京大学D1
「SuperKEKB加速器における機械学習を用いたビーム入射調整の高度化」

ポスター部門
Bela Johannes Urbschat 名古屋大学M1
「RFSoCを使ったストリップライン型BPM用検波器の開発と評価」

Tan Yulian加速器第一研究系特別助教
「J-PARC MRにおける三次共鳴補正のためのTrim-Sアップグレードの設計」

西 将汰(にし・しょうた)総合研究大学院大学D3(博士後期課程1年相当)
「HL-LHC向け超伝導磁石 D1 のクエンチ保護システム安定性評価と 超伝導挿入光源への展開」

 
賞状を持つ中川 鈴彩(なかがわ りさ)さん
賞状を持つ中川 鈴彩さん

 
賞状を持つ加藤 臣之輔(かとう しんのすけ)さん(左)、Bela Johannes Urbschatさん
賞状を持つ加藤 臣之輔さん(左)、Bela Johannes Urbschatさん

 
賞状を持つTan Yulianさん
賞状を持つTan Yulianさん

 
賞状を持つ西 将汰(にし しょうた)さん
賞状を持つ西 将汰さん

 
日本加速器学会
学会賞 https://www.pasj.jp/award.html
年会賞 https://www.pasj.jp/award_nenkai.html