方 志高氏、杉村 高志氏、佐藤 将春氏が西川賞を受賞


(向かって左から) 髙﨑奨励会代表理事、方 志高氏、杉村 高志氏、佐藤 将春氏

加速器第二研究系の方 志高教授、杉村 高志准教授、佐藤 将春研究機関講師が「BNCT用陽子線形加速器システムの実用化」の業績により、「2020年度高エネルギー加速器科学研究奨励会西川賞」を受賞しました。
この賞は、高エネルギー加速器ならびに加速器利用における実験装置の研究において、独創性に優れ、かつ論文発表され国際的にも評価の高い業績をあげた研究者・技術者に贈られるものです。
受賞者等は、ホウ素中性⼦捕捉療法(BNCT)用に開発を進めている8MeVリニアックの加速空洞で、温度と共振周波数の関係を予測できるように冷却水路を改良し、さらにデジタルローレベル制御系を独自に開発。その結果、平均電流1.4mAを2時間安定供給するという医療適用に必要なビーム性能を実現しました。この成果により、加速器を用いたBNCT装置によるがん治療への貢献が、これまで以上に期待されます。

文責:加速器研究施設長 小関 忠