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【IPNS Workshop】KEKにおけるDE&I ~多様性、公平性、包摂性~

行動規範( Code of Conduct ) を制定して、どのように行動するかを示すことは多くの組織で行われており、構成員が、どのようにして他の構成員と交流し、他者に対してどのような態度で接し、あるいは、どのように迎え入れられるべきかについて、共通の認識を高める上で重要と考えられています。特に高エネルギー物理分野は国際共同研究に取り組む機会が多く、価値観の違いを理解し尊重し、他者・研究・組織を尊重する文化を育むことによりコミュニティーの価値を強化していくことが不可欠です。そのような国際的な意識の形成の中で、多くの高エネルギー物理の研究機関や国際共同研究では行動規範を持つことが標準となっています。

近年の行動規範では、多様性、公平性、包摂性( diversity, equity and inclusion =DE & I) が重要視されるようになりました。また、我々が将来解決することが必要な具体的な問題も明らかになりました。自然のより根源的な側面を理解するために積極的で高い研究目標を掲げて研究するなかで、研究スケジュールが生活を圧迫し、個々の研究者の人生や、人的資源が疲弊しがちです。このため、全ての構成員の仕事と生活の間のバランスを保障するための横断的な取り組みと工夫が必要とされています。また、次世代の研究者を育成するためには、偏見、差別、ハラスメントを防止する意識を高め、包摂的な教育・研究環境を形成する必要があります。

このワークショップでは、国際的な実験をホストする高エネルギー加速器研究機構(KEK)の立場についてあらためて考えるとともに、他の国際的な研究機関や実験グループが、多様で包摂的で公平なコミュニティを形成するためにどのような努力をしているかについて報告します。素粒子原子核研究所では、新たに行動規範を制定する過程にあり、検討状況について報告が行われます。また行動規範を受けて、今後どのような取り組みを行うべきか、パネルディスカッションで議論します。


日 時:2023年12月5日(火)13:00~
場 所:KEKつくばキャンパス 小林ホール

※オンライン(zoom)での参加も可能です。

▼参加登録や詳細はこちらのウェブサイトから▼

※上記URLをクリックすると、左の図のように、アクセス・キーを入力する画面が表示されます。
画面上に見えているアルファベット(左図では”mint”)をAccess key横の空欄に入力し、Loginをクリックすると、詳細ページに移動します。


【世話人】
後田 裕(KEK)、坂下 健(KEK)、野尻 美保子(KEK)、橋本 省二 (KEK)、奥村 恭幸(東京大学)、
洪 江美(IJCLab) 、中家 剛(京都大学)

 

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