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【ようこそ素核研へ】ミューオン・中性子グループAhmed Salman MAHMOUDさん着任インタビュー
2026年4月13日
2025年11月、ミューオン・中性子グループに、Ahmed Salman MAHMOUDさんが研究員として着任しました。
素粒子物理学の世界に興味を持ったきっかけ、どのような研究をしてきたのか、また研究や作業などで行き詰った時の気分転換の方法などをお聞きしました。
■素粒子物理学の世界に興味を持ったきっかけは?
子どもの頃からの好奇心と「なぜ?」「どうやって?」という問いが、宇宙を構成する最も基本的な要素や空間・時間の本質、宇宙の始まりといった基礎物理学の大きなテーマへと私を導き、そうした根源的な問いに強い関心を抱くようになりました。
■KEKに来る前はどこでどのような研究をしていましたか?
中国核破砕中性子源(CSNS)において、偏極中性子物理グループの一員として博士課程およびポスドク研究に従事していました。具体的には、偏極中性子科学に関する研究として、必要な装置の試作設計、偏極中性子実験の構想立案、さらには核破砕中性子源や原子炉型中性子源のさまざまなビームラインにおける実験を行いました。また、飛行時間法(Time of Flight)による測定データや単色中性子データの解析および偏極解析にも取り組みました。
■KEKではどんな研究をしていきたいですか?
現在は、カナダのTRIUMFにある超冷中性子実験施設(TUCAN)での中性子電気双極子モーメント(nEDM)実験に向けて、中性子のスピン(向き)を調べる装置であるスピンアナライザーの開発とその性能の向上に取り組んでいます。また、超冷中性子の偏極を保持しつつ、磁場に追従させてスピンの向きをスムーズに変えるようなガイド磁場システムのシミュレーションと設計も進めています。
■研究や何かで行き詰った時などの、気分転換の方法を教えてください
研究が行き詰まったり精神的に疲れたりした際には、いくつかの方法を意識的に取り入れています。まず、大きくて難しい課題を小さく扱いやすいステップに分解します。また、同僚や友人、指導者に相談し、自分の考えを言葉にして共有するようにしています。複雑な問題を誰かに説明することで、思いがけず解決の糸口が見えてくることが多いからです。
これからの、素核研での活躍に期待しています!




