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【ようこそ素核研へ】測定器開発センター 加藤 準一朗さん着任インタビュー

2026年4月、測定器開発センターに、加藤 準一朗(かとう じゅんいちろう)さんが技術員として着任しました。

素粒子物理学の世界に興味を持ったきっかけ、どのような研究をしてきたのか、また研究や作業などで行き詰まった時の気分転換の方法などをお聞きしました。

■素粒子物理学の世界に興味を持ったきっかけは?

小林誠先生と益川敏英先生がノーベル物理学賞を受賞された頃、私は小学校から中学校へ進学する時期でした。ニュースを見ながら、「身の回りのあらゆるものは、とても小さな粒子からできているのか」「素粒子の世界には、今も未知のものがあるのか」と強く惹かれ、研究者や技術者に憧れを抱くようになりました。また、身近な人の闘病を経験したことをきっかけに、科学技術を通して、困難を抱える人の助けになりたいという思いも持つようになりました。

その後、東京理科大学と産業技術総合研究所で銅酸化物高温超伝導体の研究に取り組み、その中でKEKの放射光実験施設(PF)を利用したことが、加速器とKEKとの直接的な出会いとなりました。現在、研究と技術開発の両面から素粒子物理学の発展に貢献できることに、大きな期待を抱くとともにやりがいを感じています。

■KEKに来る前はどこでどのような研究をしていましたか?

KEKに着任する前は、東京理科大学の大学院生として学ぶとともに、産業技術総合研究所のでリサーチアシスタントを務め、銅酸化物高温超伝導体の単結晶を用いた物性物理学の研究に取り組んでいました。

単結晶の育成・熱処理から基礎物性評価までを行ったほか、走査型トンネル顕微鏡・分光法(STM/STS)や角度分解光電子分光法(ARPES)などを用いた国内外の共同研究、超伝導材料をTHz波通信素子に応用する研究にも携わりました。また、KEKのPFや東北大学金属材料研究所の強磁場超伝導材料研究センターなども利用し、高温超伝導の機構解明と応用の双方を意識した研究を進めてきました。

■KEKではどんな研究をしていきたいですか?

これまで培ってきた物性物理学と超伝導の知見を活かし、測定器の研究開発を通して、素粒子・原子核物理学の発展に貢献したいと考えています。具体的には、素粒子実験用超伝導磁石の設計・建造・運用と、それに必要な超伝導線材の研究開発に取り組むとともに、超伝導材料やデバイスを活用した次世代検出器の開発にも貢献したいです。これまで培ってきた材料物性の視点と、KEKに蓄積されてきた測定器・低温・磁石技術を結び付け、新たな研究開発へ発展させていきたいと考えています。

また、素粒子物理学を支える加速器、超伝導、低温、検出器などの技術は、物質・生命科学や医療、産業にも広く役立てられる可能性を持っています。国内外の大学や研究機関、民間企業とも連携し、基礎科学の発展と社会への技術還元の双方に貢献していきたいです。

■研究や何かで行き詰った時などの、気分転換の方法を教えてください

家族や友人と一緒に運動や音楽、旅行などを楽しむことが、一番の気分転換になっています。身体を動かしたり、楽器の演奏に集中したりすると、心身ともにリセットされ、落ち着いて物事を考えられるようになります。また、作曲などの創作活動や、旅先で街並みや自然に触れる中で、研究や業務につながるアイデアが浮かぶこともあります。専門を深く追究するとともに、人との関わりや専門分野以外から得られる学びも大切にしています。

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これからの、素核研での活躍に期待しています!

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