Belle II 実験に参加を決めたイスラエルのYaffa Ben-Ari駐日大使が2月22日、KEKつくばキャンパスを視察に訪れ、岡田安弘理事ら関係者と懇談するとともに、Belle II 測定器のある筑波実験棟にイスラエル国旗を掲揚しました。まもなく開始されるBelle II 実験には25カ国・地域から約800人の研究者が参加しており、実験棟の地下2階の回廊にはイスラエルを含めて全ての国旗が掲揚されたことになります。
Ben-Ari大使は、Arieh Rosen文化・科学アタッシェと小田聡子・科学技術担当補佐官の二人を伴いKEKつくばキャンパスを訪問。KEK側は岡田理事のほか、幅淳二・素粒子原子核研究所副所長、Belle II 実験フィナンシャル・オフィサーの堺井義秀教授、Belle II 実験プロジェクト・マネジャーの後田裕教授が出迎え、Belle II 実験に参加するテルアビブ大学のAbner Soffer教授とBelle II 実験のスポークスパーソン(代表)であるハワイ大学のTom Browder教授も出席しました。
一行は、岡田理事とBrowder教授からBelle II 実験の詳細などKEKの取り組みについての説明を受けた後、後田教授らの案内で筑波実験棟のBelle II 測定器を視察。岡田理事とともに、すでに24カ国・地域の国旗が掲げられている地下2階の手すりから、25カ国目のイスラエル国旗を掲げ、記念撮影を行いました。
Ben-Ari大使は「日本とイスラエルが置かれた科学的、技術的、経済的な状況は決して同じではあまりせんが、お互いが高いレベルで一致協力すれば、必ずや興味深い結果をもたらしてくれると信じています」などとコメントしました。
イスラエルから参加するSoffer教授は、米スタンフォード大学SLAC国立加速器研究所 のBaBar実験で物理解析コーディネータを務めた経験があり、「かつての場所に戻ってきた気持ち。Belle II 実験は宇宙の始まりを探索する重要な実験であり、参加できて感謝している」などと話しました。
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