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所要時間:約4分

第2回 Belle II Physics Week参加者一同。 /<i class='fa fa-copyright' aria-hidden='true'></i> KEK

第2回 Belle II Physics Week参加者一同。 / KEK

2019 年10月28日から11月1日にかけて、第2回 Belle II Physics WeekがKEKつくばキャンパスで開催されました。本ワークショップは、若手研究者がBelle II実験の背景となる理論的アイディアや実験方法を勉強することを目的として、昨年度からBelle II実験グループとKEK 素粒子原子核研究所 理論センターが合同で開催しています。参加人数は前回よりも増え、日本を含む19の国と地域から90名以上が集いました。

今年のBelle II Physics Weekのテーマは「CP対称性の破れとチャーム・クォークの物理」です。Belle II実験では、SuperKEKB加速器で加速した電子と陽電子を衝突させて生成されるB中間子やチャームクォークを含むD中間子などの崩壊の様子を調べています。今回はD中間子でのCPの破れについて、最新の話題も含めた実験と理論の両面からの講義が行われました。

Belle II実験では今年3月から物理解析のためのデータ蓄積を行う「フェーズ3」が開始し、解析ツールも整備されてきました。実際に「フェーズ3」のデータを解析する若手も多くなりつつあることを受け、今回はHands-on実習という時間を設けました。Hands-on実習では、参加者はみな解析ソフトを各自のパソコンにインストールし、その使い方について実際に手を動かしながら学びました。夕方からは、学生による研究成果の発表会が行われました。

前回のBelle II Physics Weekは勉強が主な動機で開催されましたが、今年はいよいよ実験データの解析も始まり、結果を出すべく参加者の真剣さが前回よりさらに強まっている様子でした。

Hands-on実習での解析の様子(Credit: KEK IPNS)。

Hands-on実習での解析の様子(Credit: KEK IPNS)。

メルボルン大学のPhillip Urquijo上級講師(写真右)による講義(Credit: KEK IPNS)。

メルボルン大学のPhillip Urquijo上級講師(写真右)による講義(Credit: KEK IPNS)。


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