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last update:09/08/20
BESS−Polar実験がNASAから受賞
4月16日、BESS−Polar実験がアメリカ航空宇宙局(NASA)の"Group Achievement Award"を受賞し、7月末、日本側メンバーに受賞盾が届けられました。
BESS-Polar実験は、高エネルギー加速器研究機構、東京大学、神戸大学、ISAS、NASA/GSFC、メリーランド大学、デンバー大学による日米の国際共同実験です。気球搭載型超伝導スペクトロメータという測定器を、NASAが科学観測気球プログラムの一環で用いる南極周回気球に搭載、南極上空を周回させて、高度37〜39km(残留大気圧が1/200気圧以下)での低エネルギー宇宙粒子線を観測します。これにより、宇宙線反陽子の精密測定と宇宙起源反物質の探索などを目指したものです。
2004年に実施された1回目の南極周回気球実験において8.5日間の飛宇宙粒子線観測を実現し、その後測定器のアップグレードを経て2007年12月から翌年1月にかけて2回目の実験を実施しました。12月23日に米マクマード基地から放球された気球はほぼ30日間に亘って南極大陸上空を2周弱周回し、この間に47億の宇宙線事象を観測し、その中から8,000事象を上回る低エネルギー宇宙線反陽子の検出を達成しています。
今回の受賞は世界最高の宇宙起源反物質探索を実現したBESS−Polar測定器の開発と、30日間に及ぶ気球実験の成功に対するものです。
関連サイト:
BESSのwebページ
http://bess.kek.jp/index-j.htm
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