第10回大強度陽子加速器における原子核素粒子共同利用実験審査委員会を開催

 

第10回J-PARC実験課題審査委員会(PAC)が7月16日にKEK東海キャンパスで、17日と18日にKEKつくばキャンパスで開催されました。PACの委員長は、KEK素粒子原子核研究所の徳宿克夫教授が務めています。16日の午前中には、PAC委員によるJ-PARC施設見学が開催されました。

西川公一郎素粒子原子核研究所長の挨拶で始まったこの委員会では、J-PARC加速器の最新状況、今年秋の加速器運転に向けて進められている実験プログラムの準備状況(T2Kニュートリノ振動実験、ハドロンホールでのペンタクォーク探索実験・K1.8BRビームラインとKLビームラインの測定器運転・K1.1BRビームラインでのビームコミッショニングと液体アルゴン検出器のテスト)、計画中の実験のためのR&Dの現状、J-PARCの展望などが報告されました。

また、K+崩壊の精密測定やハドロンを使った原子核実験など、2件の新規提案と2件の再提案、1件の正式承認要請、3件のテスト実験提案が提出されました。委員会はこれらの報告に対する助言と提案に対する審査を行いました。その結果は議事録としてまとめられて近く公開されます。

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