西川賞・小柴賞 表彰式を開催

 

4月25日、高エネルギー加速器科学研究奨励会による西川賞、および小柴賞の表彰式が機構内にて開催されました。

西川賞は高エネルギー加速器ならびに加速器利用に関する実験装置の研究において、小柴賞は素粒子研究のための粒子検出装置の開発研究において、独創性に優れ、かつ論文発表され国際的にも評価の高い業績をおさめた研究者・技術者に贈られるものです。

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受賞者たち
前列左から:伊藤晋一准教授、宇野彰二准教授、木村嘉孝理事長 後列左から:下ヶ橋秀典技師、大久保隆治技師、上野健治教授、横尾哲也助教、舟橋義聖シニアフェロー、山崎良成理事 (※高エネルギー加速器科学研究奨励会)

伊藤准教授らのグループは、T0チョッパー、フェルミチョッパーを開発し西川賞を受賞しました。これらは中性子ビームのエネルギースペクトルを整形するために開発されたもので、実験の解析を容易に、かつ高精度にさせました。現在J-PARCの物質・生命科学実験施設の中性子ビームラインに導入されています。

宇野准教授はマイクロパターンガス検出器による中性子・X線画像装置を開発し、小柴賞を受賞しました。この検出器はガス電子増幅器(GEM)に特殊な電子回路を組み合わせたもので、中性子の波長別ラジオグラフィを可能にしました。また、GEM表面の物質によって、X線の検出器へも応用を可能にしました。

受賞者と受賞業績

【西川賞】

受賞者:

伊藤晋一准教授(物質構造科学研究所)、上野健治教授(機械工学センター)、大久保隆治技師(機械工学センター)、下ヶ橋秀典技師(物構研)、舟橋義聖シニアフェロー(機械工学センター)、横尾哲也助教(物構研)

業績名:

パルス中性子高速チョッパーの開発研究


【小柴賞】

受賞者:

宇野彰二准教授(素粒子原子核研究所)

業績名:

マイクロパターンガス検出器による中性子・X線画像装置の開発


この表彰式は3月24日に都内にて行われる予定でしたが、東日本大震災により延期されていました。

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