沖縄科学技術大学院大学(OIST)にてTYL合同ワークショップを開催

 


パネラーの真剣な議論が聴衆を引き込んでいきました

5月20日(水)、21日(木)、沖縄科学技術大学院大学(OIST)において、Toshiko Yuasa Laboratory(TYL)の合同ワークショップが開催されました。

TYLは、国際的に活躍した日本人女性物理学者・ 湯浅年子博士の偉業にちなんで名付けられた日仏共同仮想研究所で、フランス原子核素粒子研究所(IN2P3/CNRS)、フランス宇宙基礎科学研究所(Irfu/CEA)とKEKが日仏共同事業として設立したバーチャル研究所(物理的な本部を持たない研究所)です。

今回のワークショップは仏韓研究所であるFrance - Korea Particle Physics Laboratories(FKPPL)と合同で開催されたもので、2012年の仏・クレルモン=フェラン、2013年の韓国・ソウル、2014年再び仏・ボルドーに続く四回目に当たり、日本が主催するのは初めてとなります。

全体で70名を超える参加(うちフランスより26名、韓国より6名)があり、素粒子・原子核物理、加速器科学、計算機科学などの分野で行われている日仏韓の共同研究の成果が発表されました。

会議の2日目には、OISTとの合同企画として、OISTのドーファン学長の呼びかけで、"Role of the Particle Physics Laboratories in 2020s"と題するパネルディスカッションが行われ、おりしも前日までOISTの理事会で滞在されていた各国主要研究所の所長経験者を多数パネリストに招いた、貴重な機会となりました。菅原寛孝 元KEK機構長、山内正則 現機構長も加わり、今後の素粒子物理学研究所の使命について、聴衆も巻き込んだ活発な議論が展開され、参加者それぞれに大きな刺激となったようです。


Panel discussionのパネラー一同、右からドーファン学長、山内機構長、ワグナー元DESY所長、シュンク前ドイツ連邦教育科学研究技術省基礎研究局長、菅原元機構長、ウームザー元LAL所長、アイヒラー元PSI所長、ピーチ・オックスフォード大学(英国)量子治療癌研究所名誉教授、リー・韓国西江大学校量子時空研究所所長

なお本ワークショップは、日本学術振興会の二国間共同事業(セミナー)と沖縄県のサポートを得て、OIST・Conference & Workshop sectionのバックアップにより、TYLとKEK研究支援戦略推進部国際連携推進室により運営されました。

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